少年シニア 55歳から味わう国語

50半ばから人生を味わうために国語力アップを目指す記録・顛末

少年文庫№7             シーラカンスとぼくらの冒険

シーラカンスとぼくらの冒険 (スプラッシュ・ストーリーズ) 文:歌代 朔 絵:町田 尚子 2011年9月刊 あかね書房 

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 シーラカンスとは約4億年前に誕生し恐竜が絶滅した白亜紀末(6500万年前)に絶滅したと思われていたが、現在でも生存が確認された魚(生きた化石)だ。

陸地を歩くことができそうな立派な胸ビレと腹ビレをもっており、魚類から両生類へ変化する過程のままの特徴を継続しているのではないかと言われている。

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 そのシーラカンスが何と東京の地下鉄に出没して、主人公であるマモルとその親友のアキラ(ともに12歳)と知り合いになるという何とも奇妙な展開で話は始まる。

受験勉強に忙しい優等生のマモル、学校の勉強自体に興味をもてないアキラが、次第にシーラカンスとの交流を通して、古生代から今まで生き抜いてきた生物のチャレンジ精神と冒険心に触れ、本当の学びとは何か、冒険や挑戦とは何かを理解していく物語である。

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 物語に出てくるシーラカンスは、海から陸へ進出した「陸シーラカンス」という設定になっている。冒頭述べたようにシーラカンスは、その形態やゲノムの解析から、陸上に進出した四足動物への進化につなぐ役割を果たした可能性が示唆されていることからも、陸シーラカンスという設定が考えられたのであろう。

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 子供,大人にかかわらず生命や宇宙や地球について、もっともっと学ぶ機会があればと思う。この本は、児童書ということもあって、学問的な説明は少々控えめだが、本書を通してシーラカンスのことや、大古の地球について学ぶきっかけになればと思う。テンポよく話が進むので、大変読みやすいのも嬉しい良書だ。